【報告】災害時の連携を考える
~JVOAD全国フォーラムに参加~
「災害支援者のためのメンタルヘルスケア」
■「災害支援者のためのメンタルヘルスケア」分科会を担当
6月12日、13日に開催された第3回災害時の連携を考える全国フォーラム(主催:JVOAD)にて、日本YMCA同盟と日本NPOセンターが分科会10(6月13日)「災害支援者のためのメンタルヘルスケア」を企画・担当しました。
東日本大震災以後、被災者の心のケアの大切さが広く認識されましたが、支援者に対する心のケアに関する取り組みはいまだ十分に認知されていません。そこで、東日本大震災の事例を中心にして事例紹介とパネルディスカッションで学びを深め、約40人が参加しました。
■パネリストからのさまざまな学びと、YMCAでのこれから
帝京平成大学名誉教授の中谷三保子氏からは「災害支援者のためのメンタルヘルスケアの必要性について」のお話をビデオメッセージで聞きました。
パネリストの皆さんからは、それぞれ次の内容でお話しいただきました。「カウンセラーとして関わった支援者ケアの活動について」(白石氏)、「宮城県山元町社会福祉協議会職員に対する心の健康診断について」(高橋氏と橋本氏)、阪神淡路大震災の経験を踏まえ「支援者の心のリフレッシュプログラムの実践について」(大江氏)。そのあとパネルディスカッションで、さらに内容を深めました。
参加者からは「支援者の心のケアの大切さに気付けた。これからはもっと意識していきたい。」「もっと多くの人に支援者への支援が必要であることを伝えたい。」といった声がありました。
YMCAでは、国際青少年センター東山荘を用いた東日本大震の支援者への心のリフレッシュプログラムや熊本・阿蘇YMCAを用いた熊本地震の支援者への心のリフレッシュプログラムの実施を継続しつつ、今後も支援者のメンタルヘルスケアの必要性を社会に訴えていきます。
第3回災害時の連携を考える全国フォーラム(主催:JVOAD)
【分科会10】災害支援者のためのメンタルヘルスケア
<ビデオメッセージ>
中谷三保子氏/帝京平成大学名誉教授・臨床心理学博士
<パネリスト>
白石仁美氏/親業訓練協会シニアインストラクター、元JOCS被災地支援カウンセラー
高橋和子氏/社会福祉法人山元町社会福祉協議会 地域福祉係長
橋本笙子氏/認定NPO法人ADRA Japan 理事・事業部長
大江浩氏/公益財団法人日本YMCA同盟 ブランドマネジメント部 部長