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機関誌THE YMCA

THE YMCAは日本YMCA同盟が発行している機関誌です

特集:聴こう、ユースの声

最新号のオピニオン

日本YMCA同盟からの提言

「できるかもしれないからやる」 核兵器のない世界を目指して

上智大学総合人間科学部看護学科3年
二井谷 栞

  「地獄絵図のような中を生き延び、今日まで生きてきた。もう二度と誰にも自分と同じ苦しみを味わっ てほしくない。どうか世界の人びとと協力して核兵器をなくしてほしい」
 震えながら、涙を流しながら、しぼり出すように、被爆者から語られた言葉。その思いを受け継ぎ、国 境や世代を超えて語り広げること、平和を希求し世界の人びとと協働することは、広島で生まれ育った私 の使命です。
 1945年8月6日8時15分、たった1発の原子爆弾が一瞬にして1つの美しい都市を破壊し、人口の3分 の1に及ぶ約14万人の尊い命を奪い去りました。一人一人に夢があり、愛する人がいました。
 このような非人道的な兵器が人間の安全を保障できるでしょうか。人類と共存できるでしょうか。たと え使用しなくても保持し続ける限り、その脅威から逃れることはできないのです。しかし今日の世界には、 依然として核兵器が存在しています。
 焼き尽くされた廃墟を、緑あふれる平和都市へと復興させたのは、瓦礫の中から這い出した市民と、我 が身を顧みず国内外から支援に来てくれた人びとでした。私たち人間には力があります。協力すれば、よ り大きな力となります。その素晴らしい力を、おぞましい殺戮 兵器を作るためではなく、人間の尊厳を守るために使いません か。共に核兵器のない世界を目指しませんか。
 とはいえ、そんなこと本当に実現すると思っているのか、と よく聞かれます。正直分かりません。しかし「できるかもしれ ないからやる」ことが大切だと考えています。その思いを貫く ために、私は草の根レベルで自分にできることに心を注ぎ、活 動し続けます。

*****
広島県出身の二井谷さんは、高校生の時に外務省の「ユース非核特使」として、活動しました。核廃絶を求め るヒロシマからのメッセージを国連本部で伝えたり、フォーラムに参加して「核のない世界」を推進するための ユースの役割以外に、日本政府に求める努力やアプローチについてなどの提案も行いました。  2019年8月6日には、英国ロンドンで開催されるYMCA175に広島YMCAから派遣されて、“Learning from the Past, Working Together for Our Future(過去から学び、ともに未来を創ろう)”をテーマにワークショップを行 い、世界のユースと想いを分かち合いました。



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