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機関誌THE YMCA

THE YMCAは日本YMCA同盟が発行している機関誌です

特集:クリスマスに祈りを込めて

最新号のオピニオン

日本YMCA同盟からの提言

『何をしてほしい?』

日本基督教団華陽教会 牧師
柳本伸良

クリスマス前にこう聞かれたら、あれもこれもとたくさん答える子が多いかもしれません。でも、「あなたのやりたいことは何?」と聞かれたら、答えに詰まってしまう人……子どもに限らず、結構多いんじゃないでしょうか?
 みつかる、つながる、よくなっていく
 あなたが、したい何かを「みつける」ために
YMCA のスローガン、新しくなったコンセプトも、この時代がよく反映されています。自分のやりたいことが見つからない。したい「何か」が分からない。だから、相談できる人ともつながらない。つながるべき相手が見えてこない…。
聖書の中にも「自分の頼るべき相手が見えない」人たちがいました。道端に座って、物乞いをしている盲人たち。彼らには相談できる人は見えません。しかし、イエス様の噂を聞きつけると、周りの迷惑も顧みず大声で叫び始めます。
「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください!」
そしてたいてい、みんなに止められる。「うるさい」「やめろ」「騒ぎを起すこな」… …性被害に遭った女性たちが、いじめに遭った子どもたちが、波風立てずに黙るよう、促されるのと似ています。
助けてくれる人が本当にいるのか分からないのに、声を上げるのがどれだけリスキーか、彼らはよく知っています。迷惑をかけないという「正しい」理由、周りと一緒に耐えるべきという「当然の」理由がある。ハラスメントに心が参っても、家族を犠牲にさせられても、ブラックな体質に困っていても「私はこうしたい!」なんてなかなか言えません。
自分のしたいことを見えなくする力が、この世の中にはいくらでも働いています。しかし、イエス様は周りが「うるさい」「黙れ」と言う中で、助けを求めて叫んだ人へ、こう言われる。「何をしてほしいのか?」……黙る必要はない、安心して言いなさいと。
一人で生きていけない人間が支え合い、分かち合うためのネットワーク、ポジティブネットの在り方も、黙らされてきた一人ひとりの声が大事にされる在り方です。そのためには、周りのニーズを間こうとするあなた自身が、まず声を上げるべきかもしれません。
「そんなの無理だ」「分かっているだろう?」周りの反応が分かるからこそ、ためらっている一人ひとりに、イエス様は言ってこられました。「何をしてほしいのか?…」… 「みつかる、つながる、よくなっていく」 YMCA が、あなたの声で実現されますように。 (関西学院大学 YMCA シニア)



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