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機関誌THE YMCA

THE YMCAは日本YMCA同盟が発行している機関誌です

最新号のオピニオン

日本YMCA同盟からの提言

コロナ禍で問われるYMCAのユース・エンパワーメント
日本YMCA同盟 総主事 田口 努  立野 泰博

「盗まれた未来」、「パンデミック世代」、「終わりのない隔離・孤独」。世界YMCA・YWCA合同祈祷週のブックレットでは、若者は自分たちのことをこう表現している、と書かれています。また、世界YMCA同盟は、新型コロナウイルスによるユースへの影響の中でも特に大きい「雇用」「教育」「メンタルヘルス」について、今後特 に力を入れていくと明言しています。
2017年に日本のYMCAでは、「ユース・エンパワーメントー100万人の声調査ー」として、国内9つのYMCAの協力によりグループインタビューを実施しました。「雇用」「健康」「環境」「参画」をテーマに、アンケートでは把握しきれない「若者の声」を集めて分析しました。
そして、2020年9月、コロナ禍において影響を受けているユースの現状を知り、その実態について社会へ発信していくことを目的として、日本YMCA同盟ユース委員会ではアンケートによる意識調査を行いました。この「全国YMCAユースボランティア意識調査ー新型コロナウイルス感染症影響下におけるユース世代の生活とボランティア活動ー」には552名が回答、アンケートの結果から、コロナ禍においてもボランティア活動を継続しようという意欲を維持するユースが数多くいることがわかりました。そして同時に、不安、困難、孤独感を抱えている姿、さらに困難なときだからこそ工夫をし、前に進もうとする姿勢も読み取れました。こうしたさまざ まなユースの声をしっかりと受けとめたいと思います。
新型コロナウイルスがもたらした変化の一つとして、国内外において新しいテクノロジーの活用が広がったことが挙げられます。オンラインではさまざまな「ユースが集う機会」が実施され、新しい「つながり」を生み出しました。世界YMCA同盟のユースサミット、全国リーダー研修会、学生YMCAのオンラインゼミなど目の前にいない、物理的な距離があるからこそ、より一層積極的に自ら「つながろう」とする気持ちが生まれ、実施後も継続してつながりあっていこう、課題に取り組んでいこうという#はなれていてもつながっていることを実践しています。
人間が成長する過程において、生涯を決定づける自己の確立、つまりアイデンティティを形成する青年期に、YMCAは創立時より関わりつづけてきました。ジョージ・ウイリアムズが同じ青年として、悩み苦しむ青年のために立ち上がったのがYMCAの始まりです。このコロナ禍であるからこそ、ユース世代は多様な価値、人々との出会いの場が必要なのです。そして、子どもたちのために活動を続けていこうとすること、環境問題に積極的に取り組む世界のYMCAのユースに刺激を受け、意識が変わっていくこと、新しい取り組みにチャレンジすること、YMCAのユースは多様な姿を見せてくれています。ユースがイニシアティブを発揮し、主体的にアクションを起こしていく。いまこそユースの声を聴き、ユースエンパワーメントのために歩みたいと思います。



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