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機関誌THE YMCA

THE YMCAは日本YMCA同盟が発行している機関誌です

特集:子どもたちの健やかな育ちのために

最新号のオピニオン

日本YMCA同盟からの提言

運動遊びの重要性

昭和女子大学 健康デザイン学科教授
白川 哉子

 現代社会は、科学技術の飛躍的な発展や交通手段の発達により、生活が 便利になっています。生活全体が便利になったことで、子どもにとっては 家事の手伝いなどの機会や、歩くことをはじめとした日常的に体を動かす 機会が失われています。幼児期から児童期においては、脳・神経系が急激 に発達する時期です。この神経系の発育が著しい時期を見逃さず、子ども たちにとってできるだけ望ましい刺激を与える環境を準備していく必要が あります。
 子どもの発育発達にとって「運動遊び」は、脳を刺激するばかりではな く、遊ぶ友達、遊ぶ場所、遊ぶ時間を考慮すれば、「生きる力」を育む重 要な基礎になると言えます。子どもたちがしっかりと「運動遊び」をすることで、身体活動量を確保し、 友人との人間関係を構築し、ストレスの発散にもなります。そして成長に伴った体の使い方を身に付けま す。さらに子どもにとって、「友達と一緒に仲良く遊ぶためには、どうすればよいのか」など発達段階に よってさまざまな事柄を考えることにより、遊びを通して人間関係づくりを学びます。
 現代の子どもの遊びは、子どもを取り巻く環境が影響し、外遊びの時間が減少していることは言うまで もありません。安心して安全に子どもが精いっぱい「運動遊び」ができる環境を整えることは、子どもを 育くむ社会の役割でもあります。一方で、何でもすぐにできてしまう子とそうでない子とは個人差があり ますが、親子で一緒に思い切り遊ぶことが子どもの成長には欠かせません。子どもの遊びに親が付き合う には、親も体力が必要です。
 そして、幼児期の「運動遊び」の最大ポイントは、全力で遊ばせることです。この時期に、運動やス ポーツに必要な基本的な動作を体験させることが大切です。走る・跳ぶ・投げる・蹴る・打つ・泳ぐなど の動作です。この時期に習得した動作は大人になるまで、体が忘れません。バランスの取れた丈夫な体は、 心身ともに健全な発達が期待できます。子どもの「運動遊び」を家庭、地域だけでなく社会全体で実践す ることが望まれます。

参考:文部科学省 幼児期運動指針 
登録:平成24年6月(最終閲覧令和元年5月)
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm



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