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代表からのメッセージ

「光は暗闇の中で輝いている」(ヨハネによる福音書1章5節)


 コロナ禍で策定した「日本YMCA中期計画(2021年4月~2024年3月)」も、3年目となりました。
 この計画には基本聖句として、新約聖書の言葉「光は暗闇の中で輝いている」(ヨハネによる福音書1章5節)を掲げています。暗闇のような社会の中にあってYMCAは、一人ひとりが本来もっている賜物を輝かせることができるよう働きかけること、それによってYMCA自身も輝けること。そんな願いがこめられています。

 中期計画の最初の2年間は、コロナ禍におびえ、孤立が深刻化する社会の中で、「離れていても、つながっている」と呼びかけ、オンラインを駆使するなどして活動を展開しました。その後も感染対策を整えながら、キャンプなど体験活動の機会を作り、ストレスを抱えた子どもたちが伸び伸びと、その賜物を輝かせる働きを続けました。

 2022年2月に始まったウクライナへの軍事侵略では、YMCAのグローバルネットワークを駆使し、日本に避難した2300人の内の半数近い方の来日を支援。今も生活支援を続けています。近ごろはYMCAを会場に、避難者自身による交流イベントや心のケアも行われるようになるなど、避難者が人間らしさを取り戻し、その賜物を輝かす場としての働きを担うことで、基本聖句の実践を目指しています。  

 パレスチナ紛争や気候変動問題など、世界はよりいっそう暗さを増してきていますが、YMCAは引き続き、善意や前向きな気持ちによって繋がる「ポジティブネット」を広げ、他者の痛みを分かち合える、平和で豊かな社会を創出していくことによって、暗闇の中に光をもたらすことができるよう、事業を推進してまいります。  どうぞよろしくお願いいたします。

日本YMCA同盟会長
川本龍資(かわもとりゅうし)


日本YMCA同盟総主事
田口 努(たぐちつとむ)