世界YMCA Vision 2030
各地で頻発する紛争、気候変動、貧困問題など、世界規模の課題が山積する中で世界のYMCAは2022年夏、「世界YMCA Vision2030」を採択しました。下記の「4つの柱」で構成されるこのビジョンは、国連の持続可能な開発目標「SDGs」とも連動した行動目標で、YMCAのグローバル・ネットワークを活用し、世界の課題を解決していくことを目指しています。
4つの活動領域(運動を広げる4つの柱)
Case Study
事例のご紹介
01
コミュニティー ウェルビーイング
ポストコロナの時代にすべての人が、個人と集団のウェルビーイングを大切にしながら精神、知性、身体のバランスの取れた成長ができることを目指す。
各地の取り組み
ウォーターセーフティーキャンペーン
子どもたちを水の事故から守るため、日本のYMCAは毎年6月、地域で着衣泳教室を行うなどして水上安全教育に努めています。
インターナショナル・チャリティーラン
障がいのある子どもたちを支援するとともに、障がいへの理解を促進するため、全国約20箇所で駅伝大会を実施しています。
02
やりがいのある仕事と雇用環境の創造
すべての若者が価値のある有意義な仕事に従事し持続可能な生活を築けるよう、公正かつ公平な教育、雇用、トレーニングの機会を創出し提供していく。
各地の取り組み
ユースの職業教育
日本のYMCAは約20の専門学校を運営。医療・福祉・保育、スポーツ、ホテル・建築などの分野で働きたい方々の職業教育を行っています。
03
持続可能な地球のために
気候変動に対する若者の高い危機意識と積極的な発言から、若者主導による持続可能な地球のための解決策を推進し、気候変動に取り組む運動体になることを目指す。
各地の取り組み
YMCA東山荘 施設のエコ化
富士山のふもと、御殿場市にある研修センター「YMCA東山荘」は、環境に優しい施設を目指し、屋上にソーラーパネルを設置しました。
04
公正な世界の実現のために
正義、平和、公正を求め、すべての人の人権を守ろうと努める若者やコミュニティーと共に歩む。組織的な差別、不公平、不正などあらゆる種類の人種差別の課題においてグローバルな発信者となることを目指す。
各地の取り組み
いじめに反対「ピンクシャツデー」
子どもたちを「いじめ」から守るため、YMCAは「ピンクシャツデー」に参加。各地で勉強会やイベントなどを開催しています。
ウクライナ避難者支援
軍事侵攻以来、日本に避難してきたウクライナの方々の生活を支援。東京都と協働で戸別訪問も行い、ニーズ調査も続けています。
https://www.ymcajapan.org/ukraine-ymca-stands-for-peace-ymca-works-for-peace/
「Vision 2030」策定の経緯~主旨
2022年7月に開催された「世界YMCA大会」(@デンマーク)で、「Vision 2030」が採択された時の様子や主旨は下記の動画でご覧いただけます。
(YouTube 日本語字幕付 7分46秒)