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熊本地震支援者のための心のリフレッシュプログラム

災害では、被災された方々へ丁寧に寄り添い、復興を支援していく必要がありますが、被災直後から懸命に支援活動に当たる支援者の方々のケアも大変に重要です。

熊本YMCAでは、1月20~22日の3日間、アジア各国のNPO/NGOに対してアメリカの企業や篤志家などからの寄付・助成を仲介するアメリカの助成団体であるGive2Asia からの支援を受けて、熊本地震での支援活動を行う熊本YMCAと他の団体の方々を対象にした「心のリフレッシュプログラム」を実施しました。

熊本地震から1年10カ月が経ちましたが、特に地元の支援者を中心に、今も懸命に活動が続けられています。地震直後の極限の状態から活動を続けてきた方々には、心身ともに疲労が限界を超えるバーンアウト(燃え尽き症候群)の状態になる方も少なくありません。

このプログラムは、そのような症状を抱える方々や、そうならないように予防が必要な方々を対象に、臨床心理士の中谷美保子氏とともに心理的なケアと十分な休息の時間を提供しました。

日常から離れてゆっくり散歩の時間

参加者の皆さんは、それぞれに違う立場で支援に従事してこられた方々です。
心や体の辛さ、不安などを安心して伝えることができる場を作り、少しずつ自分のことを言葉や別の形で表現し、互いをいたわり、ありのままの自分を受け止めてもらえることで、次第に回復のための力を取り戻すことができます。

参加者は、黒川温泉でゆっくりしたり、コラージュを行ってそれぞれの抱えているもの心に思っていることを表現したり、ストレスから自分を守る方法やストレスを逃がしていく方法を学ぶなど、心のリフレッシュのための時間を過ごしました。

参加者からは「心と身体がリラックスできました」「あえて振り返り自分の気持ちを出したことで雲が晴れた気持ちです」「自分でも気付いていないストレスに気付くことができました」 「重荷になっていると思うことを改めて気付かされる部分があってよかったです」「ゆったりとした時間を久々に過ごすことができました」「肩にのっていたものを少し降ろすことができました」等の声がありました。それぞれにゆったりした気持ちでリフレッシュすることができたようです。

支援者として、自らが燃え尽きることなく支援に従事していただくことは、復興のプロセスにおいて大変に重要なことです。YMCAでは、これまでも東日本大震災の支援者を対象に同様なプログラムを実施してきました。今後も熊本、そして新たな災害が起きた際も、支援者をしっかりと支えることに取り組んでいきます。

自然の中で心をリラックス

「コラージュでは自分の気持ちや考えを外に出すことができました」

第1回 熊本地震支援者のための心のリフレッシュプログラム ◆日程:2018年1月20日(土)~22日(月)2泊3日
◆場所:熊本YMCA 阿蘇キャンプ 熊本県阿蘇市車帰358
◆対象:1 熊本県内における熊本地震支援活動を行っている団体の役職員の方
    2 YMCA及び関係・協力団体で、熊本地震の支援に従事している役職員の方
◆参加費:無料 *交通費全額補助
◆参加人数:8名
◆講師:中谷 三保子氏(帝京平成大学名誉教授/臨床心理学博士)、山根 一毅(日本YMCA同盟スタッフ)
◆スーパーバイザー:本間 玲子氏 (Alliant International University 名誉教授/臨床心理学博士)
◆主催:熊本YMCA、日本YMCA同盟
◆協力団体:日本NPOセンター、Give2Asia
※本プログラムは、日本NPOセンター、Give2Asiaの支援を受けて実施されました。


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