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パレスチナとイスラエルの平和を願います

パレスチナの地にイスラエルが建国されて70年。今日までパレスチナの人々へのイスラエル国家による抑圧が続いていますが、アメリカ、トランプ大統領の「エルサレム首都認定」発言によりパレスチナの人々の抗議の声は強さを増しています。
YMCAはイスラエルとパレスチナの両方に3つが存在し、これまでも両者の和解に取り組んできました。一つは「東エルサレムYMCA」、もう一つはパレスチナ自治区の一部であるガザ地区にある「ガザYMCA」、そして西エルサレム(イスラエル側)にある「エルサレム・インターナショナルYMCA」です。
クリスマス前のこの時期、パキスタンとイスラエルの平和を強く願いましょう。「エルサレム・インターナショナルYMCA」の取り組みを紹介します。

エルサレム・インターナショナルYMCAは、1933年に創立されました。
パレスチナ人とイスラエル人の対話と融和の場としてさまざまな活動を行っています。中でも、2012年に活動を開始した「YMCAエルサレム・ユース・コーラス」は名声が高まっています。このコーラスグループは東西に分断されたエルサレムのイスラム教徒とユダヤ教徒の高校生で構成された混成合唱団で、日本でも2014年の夏に東京や京都で公演を行いました。
このコーラスグループの創始者であるマイカ・ヘンドラーさんは現在28歳。ヘンドラーさんはフォーブスの2017年版「30 Under 30」(30歳未満の重要人物30名・音楽部門)の一人で、アメリカの大学を卒業後、すぐにイスラエルに移住し、現在もこのコーラスグループを率いています。
※フォーブスに掲載されたマイカ・ヘンドラーさんに関する最新記事はこちらからご覧いただけます(Forbes Japan, 2017年11月21日(火)8時30分配信)。

マイカ・ヘンドラーさん率いるYMCA・エルサレム・ユース・コーラス

日本YMCA同盟の機関誌THE YMCA2014年10月号にヘンドラーさんのメッセージが掲載されましたのでここにご紹介します。

マイカ・ヘンドラーさん(エルサレム・インターナショナルYMCA)のメッセージ


すべての人が安心して心地よく暮らすことができ、自分の夢を追いかけ、お互いを理解し、そして共に暮らすことができる社会。二つの民族の分散と争いが続く中、そのような社会の実現の種をまくために、アメリカ人である私はヘブライ語とアラビア語を8年間学び、2012年からエルサレム・インターナショナルYMCAでイスライエル人とパレスチナ人の高校生26人によるコーラスグループの指導をしています。共に歌い、対話をする時間を通して、自分と相手を分け隔てるのではなく、違いを知り、相手の痛みを理解し、互いの経験から学び合うことで、世界をもっと広い視野で見つめることができるユースが育っています。
私たちが歌う歌には、愛すること、相手を大切に思うこと、悲しみを乗り越えること、そして家族の大切さ、信頼といったテーマが多く含まれます。これらは平和の実現に欠くことができない要素だと考えるからです。コーラスグループの高校生たちは今、「本当の平和とは何か」を歌を通して社会に発信する役割を担っています。
日本の皆さん、世界に飛び出し、自分とは違う人びとや価値観と出合い、広い視野を身に付け、共に平和な社会への導き手となりましょう。私たちが歌う歌に「未来の私たちを決めるのは私たち自身」という歌詞があります。誰かに導かれるのではなく、自ら行動しましょう。エルサレムでの私たちの働きも、ぜひ自分の目で確かめに来てください。
(機関誌THE YMCA2014年10月号より)

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合唱団は設立から5年が経過しました。ヘンドラーさんは今、これまでエルサレムでの事例を他の紛争地域に取り入れることを考えているそうです。

クリスマスにあたり、このエルサレムから世界へと平和を願う輪が拡がっていくよう祈ります。




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