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ノーベル平和賞授賞式ツアー ご報告

 YMCAは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)と関わりが深いことから、この度のノーベル平和賞の授賞式にスタッフ1名を派遣しました。派遣された広島YMCAスタッフ中奥岳生は12月7日~13日、代表団メンバーに同行してノルウェーのオスロを訪れ、被爆者のサポートをするとともに、記録係として写真撮影を担いました。

 帰国後に中奥は、現地で撮影した映像をもとに報告用の動画を作成しましたので共有します。美しいオスロの街に、核廃絶への思いが広がっていく様子が収められています。(©日本YMCA同盟)

<12月9日 授賞式前日>

  今回現地を訪れたのは、被爆者や関係団体など総勢54人。授賞式前後には被爆証言を行うなど、世界に核廃絶をアピールしました。

前日にはノルウェーの国会議事堂前で折鶴をプレゼントしたほか、オスロ大学で被爆樹の種を贈呈しました。贈呈した広島県被団協理事長の佐久間邦彦さんは、広島YMCAの元メンバーであり、東京YMCA国際ホテル専門学校の卒業生でもあります。佐久間さんは2017年に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞した際にも種を届けましたが、オスロ大学はそれを大事に育て、平和活動のアピールを続けています。

<12月10日 授賞式>

 午前中はノルウェー国会議員に被爆証言を行い、午後の授賞式では、パブリックビューイング会場から授賞の様子を見守りました。

 式の後はトーチをもって街頭パレード。「NO MORE HIROSHIMA」のバナーには、YMCAのロゴマークも記されています。オスロでは核廃絶への関心が高く、現地メディアや多くの市民らが迎えてくれました

<12月11日 市民交流会>

被爆者とオスロ市民との交流会では、高校生平和大使が司会進行を務め、日本だけでなく韓国の被爆者団体による証言も行われました。韓国の被爆者団体の中に、以前「広島YMCAピースセミナー」に参加した若者の姿があったことはうれしいことです。 意見交流会では、熱心な意見交換がされました。

動画による報告とともに中奥さんは、「これまで被爆者と共に歩んできたYMCAには、その声を確実に後世に伝え、核兵器のない世界へとつなげていく役割がある。ノーベル平和賞は、そのためのスタートにしなければならない」と語っています。

広島YMCAでは毎夏のピースセミナーほか各種の平和活動を行っています。➡広島YMCAサイトはこちら

被爆者たちが身を削りながら訴えてきた思いを、私たちは無駄にすることはできません。