パレスチナ一年 ~停戦と平和を求めて~
ガザでの戦闘開始から一年が経ちました。多くの命が奪われていく惨状を目の当たりにしながら、誰もこれを阻止できないまま、その混乱は周辺諸国にも広がりつつあります。
■ 日本YMCA同盟は一日も早い停戦を求めて10月2日、日本国際ボランティアセンター等NGOによる声明文に賛同しました。
声明文の詳細はこちら⇒
■ 世界YMCA同盟も10月7日付けで声明を発表しました。
「YMCAは、あらゆる暴力を否定し、人命を守ることを求めます。また、対話と交渉によって平和を築くことを強く求めます」
「YMCAは、宗教を暴力の正当な理由として利用することを断固として否定します。すべての信仰は、愛と思いやり、命の平等を説いています」
世界YMCA同盟による声明はこちら(英文)⇒
パレスチナのYMCAは
ヨルダン川西岸で、青少年のメンタルケア等を実施

以前から「天井のない監獄」と言われてきたガザでYMCAは、スポーツなどを通じて青少年のメンタルヘルスの向上を目指して活動していましたが、12月に爆撃を受けて以来、休止となりました。
ヨルダン川西岸では東エルサレムYMCAが、紛争で負傷した人々へのリハビリや職業訓練、トラウマを抱えた子どもたちの支援にあたっています。
今夏にはヨーロッパYMCAと協働で、若者のストレスケアを目的としたキャンプを実施。エルサレムやベツレヘムから約50人が参加しました。(=写真)
➡キャンプの報告はこちら(ヨーロッパYMCA同盟サイト) https://www.ymcaeurope.com/camp-hope-a-safe-space-amid-hardships/
オリーブの木キャンペーン
破壊された畑を再生
「希望が失われないように」
日本のYMCAは1990年代からパレスチナのYMCAと交流があり、ワークキャンプなどを実施してきましたが、現在日本からの参加者派遣は休止。皆さまからお預かりした国際協力募金は東エルサレムYMCAに送金して現地の活動を支えているほか、パレスチナの主要作物であるオリーブの苗木を送る「オリーブの木キャンペーン」を実施しています。
このキャンペーンは2002年、パレスチナのYMCAとYWCAによって始められたもので、占領下で破壊されてしまったオリーブ畑を再生することによって人々の暮らしを支え、希望が失われることのないよう現地と連帯する、武力によらない平和への取り組みです。現地YMCAとYWCAは、JAIと呼ぶ共同の事務所を設けて世界中に支援を呼びかけており、欧米諸国や韓国などが参加。これまでの21年間で29万4千本の苗木が植えられました。
➡YMCA/YWCA共同事務所「JAI」のホームページはこちら https://www.jai-pal.org/en/

《オリーブの木キャンペーン 要項》 オリーブの木のスポンサーを募集
【スポンサー費】1本4,000円
上記には、苗木代(2年間育てた若い苗木)、移植費用、支柱、カバー、農業用灌水チューブ、JAI管理費ほかプロジェクト費用が含まれます。
*各畑には、スポンサーの名前入りの銘板を貼りだします。
【銘板の作成】
ご希望により、植樹された畑にお名前が刻まれます。また畑の場所は地図上で確認できます。詳細はこちら⇒
【送金方法】
●郵便振替:00190-6-464236 日本YMCA同盟地域国際募金口
*振込票に「オリーブ」と記入ください。
*お名前のローマ字綴りをお書き添えください。植樹された場所にお名前が刻まれます。
●クレジットカードによる送金はこちら⇒