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ウクライナ避難者支援 秋の活動報告

 日本での避難生活が長期化し、教育や就労など多様な課題が生じているウクライナ避難者に対してYMCAは、引き続き東京都と協定を結び、そのニーズ調査を続けています。最近は、徴兵が目前に迫る16~17歳の子どもが、知人程度のつながりを頼ってたった一人で日本に避難してくるケースも増えています。

 戦争によって、人生が想像もしなかったほど変わってしまった避難者たち。YMCAは戸別訪問を行ってその声を聞くとともに、QOL(生活の質)を高めるため各種のイベントや交流活動も実施しています。

中高生 ボードゲーム大会

夏にも好評だったボードゲーム大会。今回は高校生を中心に10人が集まり、「マフィア・ゲーム」と呼ばれるカードゲームを楽しみました。日ごろは日本語の学習や本国のオンライン授業などと忙しく、さらには先行きの見えない中で進路の選択をしなければならないなど、多くの課題を背負う子どもたち。彼らにとって、同年代の仲間とウクライナ語で過ごす時間は心底リラックスできる時間のようで、約4時間にわたり飽きもせずにゲームを繰り返していました。

【ライティング ワークショップ】小説を書こう!

避難者で作家のトニーさんを講師に11月18日、オリジナルの小説を書くワークショップを開催。「日本のクリスマス」をテーマに3時間、さまざまな映像を参考にイメージを膨らませて小説を組み立てました。発表では、「友だちにからかわれるティーンエイジャーのクリスマス」や「キーウにサムライが現れた話」など、ユニークなアイデアが登場。参加者も楽しかったようで、「ぜひ続編を」との声も。今後は各自で仕上げをし、良い作品は出版したいと検討しています。

避難者の自主サークル「劇団マーフカ」が公演

日本YMCA同盟で活動している避難者による劇団「マーフカ」が10月28日、初公演を行いました。特別な脚本はなく、観客が語る体験談をその場で表現していく即興演劇(プレイバックシアター)で、この日のテーマは「ある日、日本で」。日本での生活で起きるちょっとした困りごとを皆で共有して「ある、ある」と笑いに変えて乗り越えていく。そんな機知に富んだ公演でした。写真は「レストラン注文を間違え、肉や魚が大量に運ばれてきてしまった」という体験を演じているところ。

サッカー観戦

「FC東京」の招待で10月28日、約30人の避難者が、味の素スタジアムで行われたサンフレッチェ広島との対戦を観戦。スター選手のプレーや会場の熱気を楽しみました。大勢の都民とともにFC東京を応援する姿からは、東京での生活に馴染んできた様子が見受けられました

ウクライナ文庫、衣類の献品など

多くの方からの寄贈によってできた図書室「ウクライナ文庫」は、着々と蔵書を増やしています。中には避難者自身が出国の際に携えてきた本を寄附くださったり、日本の絵本にウクライナ語を貼り付けて子どもたちに貸し出したりと、温かな気持ちの輪が広がっています。在日ウクライナ人の皆さんと一緒に読書会も行われ、感想を共有したり、お勧めの本を紹介するなど、本を通じた交流が深まっています。

今後は、ティーンエイジャー向けのデイキャンプなども予定しています。引き続き、ご支援ご協力をお願いします。



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名称 公益財団法人 日本YMCA同盟
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電話番号 03-5367-6640(代表)
FAX番号 03-5367-6641
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