【訃報】日本YMCA同盟名誉主事 宮崎幸雄氏

日本YMCA同盟名誉主事の宮崎幸雄さんが9月10日、肺炎のために亡くなりました。90歳でした。

生涯、一貫して世界平和の実現のために青少年育成とキリスト教運動を推進。原点に、ベトナム戦争禍における難民救済事業があり、日本帰国後もアジア、世界の指導者養成、ユースの育成・交流、阪神淡路大震災では世界中からボランティアが支援できる仕組みを整えるなど、常に世界大の視野を持ちながら、隣人愛と行動力にあふれ、世界中の関係者から信頼と敬愛の念が寄せられていました。晩年も、若い世代に対して常に気さくに声をかけ、背中を押し励ますことを続けられました。
宮崎さんと同じ時を過ごした世界の仲間と共に、在りし日の宮崎さんを覚えて祈ります。
天での平安、そしてご家族の上に主の慰めがありますように。

日本YMCA同盟　総主事　田口 努




＜宮崎幸雄さん略歴＞
関西大学英文科卒業、米国留学後に大阪YMCAに入職。大阪・豊中市で「体育の嫌いな子どもの体育教育」を考案。その後、1969（昭和44）年から世界YMCA難民救済ベトナム担当ディレクターとしてサイゴン（現ホーチミン市）に７年間在任し、ベトナム難民の定住と青少年の社会復帰教育にあたる。1975（昭和50）年からスイス・ジュネーブの世界YMCA同盟本部で難民事業統括責任者として8年間、難民高等弁務官事務所（UNHCR）との連絡調整、交渉などを担当する。1985（昭和60）年、帰国後、日本YMCA同盟に着任、1988（昭和63）年から1998年まで日本YMCA同盟総主事を務める。世界YMCA同盟の機構改革にリーダーシップを発揮し、世界YMCA同盟やアジア同盟の先駆的テーマのフォーラムやセミナーを多く開催した。1984年の日中に続き、日韓（1986）、日台（1989）連絡委員会を発足、東北アジアの連帯を強めた。定年退職後は、ロータリー米山記念奨学会事務局長・専務理事を6年間務めるほか、ロータリー対人地雷除去活動の副会長も担当。

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