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ウクライナ避難者の子どもたちがプログラミングを体験
 「Amazon Cyber Robotics Challenge」

 ウクライナから日本に避難してきた子どもたちを対象に5月20日、日本YMCA同盟はアマゾン・ジャパン合同会社と協働でプログラミング体験教室を開催。14人の小中学生が日本人の学生ボランティアと共に、「Amazon Cyber Robotics Challenge(ACRC)」を楽しみました。



「ACRC」は、Amazonの物流拠点でロボット操作に使われているプログラミングを、ゲーム感覚で体験できるように開発された子ども向けの教材で、直観的に操作でき、プログラミングの基礎が段階的に身につくように作られています。この日参加したウクライナの子どもたちも、ボランティアと一緒に次々と課題をクリア。「難しかったけど楽しい」「もっとやりたい」との声があがりました。

軍事侵攻から1年3カ月。日本に避難した子どもたちの多くは、本国に残る父親や友人たちの安否に一喜一憂しながら日本語の勉強をし、夜にはウクライナの学校のオンライン授業も受けるなど多忙な日々を送っています。言葉の壁から日本の学校に馴染めず、進路も定まらないなど悩みも多く、中には引きこもりがちになる子どももいます。

今回の体験クラスはこうした子どもたちが、言葉の壁とは関係のない世界共通のプログラミングを楽しめればと企画されました。YMCAとアマゾンは2019年から、いわゆる「デジタル格差」をなくそうと、児童養護施設などで無料のプログラミング教室を開催していますが、IT先進国といわれるウクライナの子どもたちもまたこの教室に興味をもち、夢中になれる時間を過ごせたらと考え実施しました。

当日の指導にあたった大学生の松永幸樹さんと金田和大さんに感想を聞きました。
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ウクライナの子どもたちは、パソコンを使い慣れていて驚きました。小学生でも「右クリック」や「コピペ」など基本的なマウスの操作ができるので、細かい説明をしなくてもすぐに楽しむことができました。英語も少し読めるようで、通訳をしなくても自分たちでどんどんチャレンジ。ワクワクしながら取り組んでました。中には僕たちも知らなかった高度なワザを考え出した子も。本当にIT先進国の子どもたちなんだと思いました。

プログラミングは、日本語がわからなくてもできるし、彼らの力を発揮しやすい。得意分野だと思います。家庭でも学校でもたくさんの苦労があると聞いていたけれども、会場で友だちとウクライナ語で話しながらプログラミングをしている彼らは、本当に明るくて、のびのびしていて、楽しそうでした。 こういう楽しい経験をしていくことで、つらい日々を乗り越えていく力になるのではないか、得意分野を伸ばしていくことで自信や気力を取り戻していけるのではないか、そんなことを感じました。
次回はもっと、webサイト作りとか動画編集など、高度な内容にも挑戦したいと思います。



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