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世界YMCA同盟リーダーズトーク
「レジリエンスへの道」日本語版リリース

世界YMCA同盟による「リーダーズ・トークス」は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大という未曾有の事態を受けて、2020年4月9日から5月14日まで週1回のペースでオンライン(ZOOM)にて6 回行われました。日本では感染者及び死者の数が最初のピークを迎え、4月7日に緊急事態宣言があり、学校休校の延長、YMCAも事業の休止を余儀なくされる中、「#はなれていてもつながってる」キャンペーンや、孤立する留学生にお米を各地で配布をした、ちょうどその頃のことです。
世界のYMCAは、3割が日頃から財政的な基盤が脆弱で存続の危機に、4割がリーダーシップの決断と適切な判断によって乗り越えられるかどうか、残りの3割が今後3ヶ月から6ヶ月程度、危機が続いても財政的な基盤によって活動が維持できる見通しがあると報告を受けました。世界最大の北米YMCA は8割の収入が閉ざされ、多くのスタッフが一時的に解雇される中、コミュニティに孤立する高齢者に食品の配布やYMCA のホテルをホームレスに提供するなど果敢にコミュニティの必要な働きに乗り出しました。世界中のYMCAが存続維持の課題に直面しながらも、まずそれぞれのコミュニティのために何ができるか、考え、突き動かされ行動を始める様子が次々と世界 YMCA同盟を通して全世界に発信され、世界共通のYMCAの原点を互いに見出せたことに励まされ、勇気が与えられました。
本冊子は、6回の「リーダーズ・トークス」を世界YMCA同盟が再編集したものを、日本語に翻訳したものです。タイトルの「レジリエンスへの道」の「レジリエンス」は日本語にはそのままあてはまる表現がありませんが、衝撃に耐えられる柔軟性や回復力を意味します。それは個々人に備わるものでもありますが、いま、私たちに問われていることは、人と人とのつながりのなかで、「共感」から「行動」へと励まし喚起していくその過程(道)を、YMCAがコミュニティのなかで示し、創り出すことだと考えます。
私たちはすでに、「新しい日常」を送っています。この困難を機に、前進し、若者と共にポジティブネットを具体的に創造していく、その歩みのなかで、本冊子には多くの示唆とヒントがあります。ぜひ、多くのスタッフ、役員、会員、リーダーの皆様に活用を頂けましたら幸いです。
日本語訳の監修にあたり協力をいただきました、岡戸良子氏(世界YMCA同盟常議員・横浜YMCA)、利根川恵子氏(日本YMCA同盟常議員・埼玉YMCA)に心から感謝申し上げます。

田口 努(日本YMCA 同盟総主事) 2020年9月

世界YMCA同盟リーダーズトーク「レジリエンスへの道」

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