お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第8期
YMCA地球市民育成プロジェクト認証式のご報告

2019年3月17日(日)、在日本韓国YMCA(東京・水道橋)にてYMCA地球市民育成プロジェクト2018認証式を行いました。

この認証式は、一年間を通して行われたYMCA地球市民育成プロジェクトの締めくくりとなるものです。認証に先立ち、研修生によって、夏期研修で作成したアクションプランを所属するYMCAや地域、大学での取り組みの報告が行われました。悩み、迷いながらも、一人ひとりが持つ問題意識をもとに活動したことが伝わってくる発表を聞くことができました。

2018年度の研修生が取り組んだテーマには
・居場所づくりとface to faceのコミュニケーションの促進
・中越国境地帯における中国人と不法通婚のベトナム女性
・学校を始めとした教育の現場について
・Let’s became a REAL member of SOCIETY!
・子どもの貧困
・日本の平和教育のあり方〜日韓関係から学ぶ加害の歴史〜
・女性の人権・貧困問題
・Cross-cultural understanding(異文化理解)
・LGBTQについて当事者以外の人にも正しい認識を持ってもらう
・カンボジア YMCA のチャイルドケアセンターと、そこでの活動について
・子どもの居場所づくり
・難民
・差別のない男女平等の社会にしていくべきにはどうしていけばいいのか
・釜ヶ崎の貧困とホームレスについて
などがありました。

今年度は22人が第8期生としてYMCA地球市民認証を受けました。一年間のプロジェクトはこれで節目を迎えましたが、地球市民としての活動はここからがスタート。研修中に関心をもった問いや疑問について、今後も継続的に関心を寄せ、アクションを起こしていくことが、認証生には期待されています。

             

第8期生として22人が地球市民認証を受けました

●第8期生からのメッセージ
大亀愛莉さん(YMCAせとうち ボランティアリーダー)
YMCA地球市民育成プロジェクトで学んだことは、他者に寄り添い、共に考え、共有・発信していくことの大切さです。国境を越えて多くの人と出会い、地球規模に拡大している問題に目を向けることで、自分には今までなかった問題意識を持つことができたり、向き合ったことのない問題に直面し、それに対しての自分の考えを発信したり、多社の多様な意見を取り入れたりと、一人で問題に向き合うのではなく、他者と共に考えながら向き合っていくことの大切さを学びました。また、自分とは異なる視点を持っている人に対して、自分とは違うと思うだけではなく、考えを尊重し、自分に取り入れていきたい部分はどこか、考えを深めていくために必要となることは何かなどを考え、他者に寄り添いながら関係性を気付くことが、人と人とのよりよい繋がりを生み出していくことに気付きました。

宮内蒼也さん(中央大学YMCA)
社会に対して何かアクションを起こそうとするとき、一人で取り組むことはとても勇気のいることです。仲間を増やし、多くの人と取り組むことが望ましいでしょう。しかし、実際に仲間と共に行動していくとき、一緒に行動していく仲間が、何を考えていてどうしたいのか、理解しなくてはなりません。自分が行動し、思いを形にしていくこと。これはアクションを起こすときの第一歩だと思います。誰かを巻き込み、うねりとして発展していくことが必要です。そうなったとき、私には、「人の話を聞き、その人の中にある考えやアイデアを理解する。可能であれば一緒に形にする」ということが苦手であることに気づきました。プロジェクトを通して自分の苦手なことに気づけたことで、別の団体のプログラムに参加した際、「話を聞き、理解し、一緒に形にする」ということを意識して行動することができ、多くのことを得ることができました。

柄澤朋依希さん(清泉女学院大学)
今まで私は、頑張れば何でもできるような気がしていました。しかしその反面、自分には何もできないような気もしていました。このプロジェクトで様々なことを経験し、本当にたくさんのことについて考えました。もちろん、地球や社会の問題についてもそうですが、自分自身について考えることも多くありました。今まで、将来就く仕事が自分の夢のような気がしていましたが、夏期研修が終わって半年以上経った今になり、それが夢やゴールではないということに気づかされました。地球に住んでいる限り、社会の中で生活している限り、自分のすべきことはあるはずで、世界中の誰もが生きやすい環境を一緒に作ったり、未来の子どもたちのために、先に生きてきた自分にしかできない助言や働きかけができるようになることが夢で、それが仕事になったらいいなと思っています。

夏期研修後、9月から2月まで取り組んだ活動について、仲間やリソースパーソンと共有しました

●チューターからのメッセージ
オン ホー インさん(盛岡YMCAボランティアリーダー/地球市民第7期認証生)
昨年、第7期生として地球市民認証を受け、今年はチューターとして参加しました。チューターに応募したきっかけは「認証生のときとは違う景色を見ることがでる」という先輩チューターの一言に感銘を受けたことでした。チューターとしての一年間の活動を終える今、その言葉のとおり、自分が昨年見ていた景色とは違う社会の一面の景色を見ることができたと思います。

●リソースパーソンからのメッセージ
中村絵乃さん(認定NPO法人 開発教育協会/DEAR事務局長)
「なぜ」を考え続けること、思いやりや優しい気持ちだけでは解決できない社会構造を学ぶこと、自分を振り返り認めること、そして必要な時に辛口なアドバイスをしてくれる「仲間」とともに、これからも活動を続けていってください。

3~4人のグループになり、プロジェクトを通しての自分の変化、今後の希望をわかちあいました

認定証授与にはYMCAユースファンド代表幹事の宗雪雅幸氏がかけつけてくださいました

※本プロジェクトは、YMCAユースファンド、YMCAリソースパーソン、ワイズメンズクラブ国際協会東西日本区をはじめとする、皆さまからのご協力を得て支えられています。


■YMCA地球市民育成プロジェクトとは・・・
年間を通じたカリキュラムで、若い人たちの分析力、対話力、行動力を引き出し、世界や地域の課題に取り組むユース(=地球市民)を育てています。





お問い合わせ先
名称 公益財団法人 日本YMCA同盟
メール gcp@japanymca.org