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 ペルー自然災害による支援報告

日本でも7月に甚大な豪雨災害があったばかりですが、昨年、南米ペルーでも同様の災害がありました。この災害に対し、2017年7月10日に日本YMCA同盟国際協力資金より1,000米ドルを支援しています。ペルーYMCAから1年間の支援活動報告が届きました。

■記録的な豪雨による洪水 2017年2月~3月、南米ペルーは記録的な豪雨に見舞われ洪水が発生し、950,498人が被害を受けました。149,848人が家を失い、101人が命を落としました。20名は行方不明となっています。建物被害として、205,640軒は被害を受け、10,538が全壊、12,123軒は人が住むことのできない状況になりました。

家財を持ってひざの上まで浸かりながら避難する若者たち

孤立した建物から救助される人々

■ペルーYMCAによる復興支援 ペルー北西部(首都リマの北)に位置するラ・リベルタ県の県都であるトルヒーヨ(Trujillo)はペルーYMCAが25年間にわたって貧困と脆弱性に苦しむ世帯の支援をしてきた地域であり、家や仕事への打撃を最も受けた被災地域の一つです。

             

洪水後の街の様子

トルヒーヨのエル・ミラグロ地区はこれまでの活動で深い信頼を築いてきたコミュニティです。ペルーYMCAは家屋に大きな打撃を受けた70以上の家族にケアとサポートをし、YMCAセンターの再建にも取り組みました。ペルーYMCAは123世帯の聞き取りをして、何が必要とされているか、どのように支援するのかを決定しました。調査結果では79.5パーセントの家族が緊急のサポートを必要としていました。

■エル・ミラグロでのペルーYMCAによる支援状況(2017年4月~11月) 1.頑丈な家の建設と修理(屋根や壁)
80軒の家が修理されました。修理にあたって、ペルーYMCAは2つのボランティアグループを編成し、それぞれにスキルをもったリーダーとアシスタントを配置しました。活動には家族の積極的な参加もありました。
ボランティアは事前にトレーニングを受け、活動に取り組みました。

2.気候変動に対応する災害予防トレーニング
公的機関であるラ・リベルタ緊急本部とともに125人を対象として10回の災害予防に関するワークショップを実施しました。

3.YMCAコミュニティセンターの設備の復旧
YMCAコミュニティセンターの屋根の修繕とそのほかの箇所の修理を行い、日常の活動を再開しました。

YMCAのボランティアグループ

家の資材となるレンガ


頑丈になった修理後の家

喜び合う家族とボランティア

修理後の家の前で