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熊本YMCAフィランソロピー協会
「相手を思う姿勢」学ぶ
~企業とのボランティア入門講座~

■企業とのパートナーシップ
参加によって障がいのある子どもたちを応援する「インターナショナル・チャリティーラン」に代表されるように、各地のYMCAと地域の企業が連携し、実施されるプログラムがあります。企業から財政的な支援を受けるばかりでなく、様々な活動がYMCAと企業とのパートナーシップに基づいて行われています。
その中でも、熊本YMCAが事務局を担う「YMCAフィランソロピー協会」は、企業主体の稀有な活動団体です。(フィランソロピーとは、ギリシャ語の「人間愛」に由来し、企業の社会貢献活動を表す言葉)そして、1995年の設立以来、23年にわたり毎春に開催されているのが、「新入社員ボランティア入門講座」です。

             

実際に車いすを使った研修の様子

■見方、感じ方の違いを体験
4月の3日間に7企業・団体の130名が参加しました。指導を担当するのは、NPO法人ヒューマンネットワーク熊本の講師陣。自らも障がい者で車いすで日常生活を送っています。講座の前半は、食事介助体験。無言やアイコンタクトをとるなどいくつかの条件のもと、食べさせる側・食べさせてもらう側の両方を体験し、感じ方の違いなどを実感。後半の車いす体験では、実際に車いすに乗ったり、押したりしながら、目線の違いや街にあふれる段差や傾斜などに気付きました。

食事介助の体験で感じ方の違いを学ぶ

車いす体験。街には段差や傾斜がたくさんあることに気付く

■互いを認め合い、高め合う
受講者からは「自分のやりたいようにできないもどかしさを強く感じた」「一人ひとりにいろんな感じ方や捉え方があることを理解しながら仕事に向き合っていきたい」などの感想が聞かれました。また、講師を務めたヒューマンネットワーク熊本の日隈代表から、「助けを求めるには勇気が必要。困った時、助けてと言えるような仲間を増やしていってください」とメッセージが贈られました。

互いを認め合い、高め合える前向きな気持ちによってつながるネットワークを、YMCAは「ポジティブネット」と名付け、希望ある豊かな社会づくりを目指しています。

熊本YMCA 因幡 亮治


YMCAフィランソロピー協会の開催報告
http://www.kumamoto-ymca.or.jp/philanthropy/50.html