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ネパール地震被災地支援ワークキャンプ報告

ユース13人が全国から参加
ネパール地震被災地支援ワークキャンプ 2018年2月20~26日


ネパールは2015年4月に発生した地震により大きな被害を受けました。経済的に非常に貧しい国として、人々は苦労をしながら復興への歩みを進めています。今回は日本のYMCAのユースボランティアや専門学校生、スタッフ15名が、被害を受けた地域を訪問し地元の高校生たちと共に「働く」「伝える」「遊ぶ」の3つのテーマをもって、10人程度のグループでの活動を行いました。

キャンプ地となったのはカトマンズ郊外のラリトゥプルにあるバレー・イングリッシュ・セカンダリー・スクールと更に山岳地に入ったクルサニバリ村です。

             

農地が広がるカトマンズ郊外

参加したユース13名は普段は国内のYMCAでキャンプやスポーツなどのカウンセラーや指導をしたり、国際交流や留学生支援をするボランティアやスタッフ、そして日本語学校で日本語を学ぶネパール人でした。その経験や力を発揮しながらネパールの子どもたちに寄り添うこと大切にしました。

「働く」
学校の校舎は地震後に再建されたものでまだ十分な設備が整っていませんが、生徒たちが愛着を持って楽しく通えるように、校長先生から壁のペンキを塗り直して楽しい絵を描いて欲しいという要望がありました。
グループごとにエリアを決めて、どんな絵を描きたいかを皆で話し合いながらすすめました。ペンキ塗りの作業中には生徒たちが遊びに来たり、楽しくのんびり、ネパールの景色、動物や植物を描き、楽しい雰囲気の校舎になりました。ユースたちは作品の前に集まって、わいわい盛り上がっていました。作業や会話を通してお互いのことを思いやることができ、そこから生まれた仲間意識は、未来に向かって歩む力と勇気になります。

             

校舎のペンキ塗り

ペンキ塗りの合間にも子どもたちが遊びに来る

完成した壁画の前で

「伝える」
折り紙や日本の季節などを伝えたり、ネパールの子どもたちからはネパール式の追いかけっこやだるまさんがころんだ、ネパールの言葉や草花などの自然について教えてもらいました。
お互いに大切にしている文化や自然を伝え合うことを通して、その豊かさに気付き、お互いの価値観を知り、大切にし合う気持ちは、子どもたち自身の自信につながります。

折り紙を教えるネパール人留学生

             

日本では見かけない町の風景

「遊ぶ」
サッカーなどの誰もが知っているスポーツはもちろん、ネパールの伝統的なゲームや手遊びを教えてもらい一緒に遊びました。言葉は通じなくてもみんな笑顔です。子どもたちの日頃の遊びを教えてもらい、放課後や週末に友だちが訪ねてくる自分の家、あちこちにある畑のあぜ道、近くのお寺、橋など、自慢の場所に案内してくれました。子どもたちの日常の暮らしの中に、宝物のような時間があることがわかります。

子どもたちと手遊びをたのしむ

学校周辺を散策

日本のユースたちは「なにかをしてあげる」のではなく、お互いに対等な関係を築き、時には「これでいいのだろうか?」「支援って何だろう」と悩み、考えながら活動をしていました。このワークキャンプを通して、日本のユースとネパールのユース・子どもたちは、互いを大切に思えるよりよい社会・世界を自分たちで創っていくための視点や気付きを得られたのではないかと思います。

YMCAは、ユースが国内外での支援活動を経験して、未来の社会を創る担い手として成長することを願い活動をしています。形としては見えない、しかしとても大きな価値を社会に生み出す取り組みです。

「みつかる。つながる。よくなっていく。」このコンセプトを大切に国際協力に取り組んでいます。

朝礼の体操に一緒に参加



<ネパール地震被災地支援ワークキャンプ概要> 日程:2018年2月20~26日
訪問先:ネパール・カトマンズ郊外
参加者:13名(ユース)





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名称 公益財団法人 日本YMCA同盟
所在地 〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町2番11号[地図]
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