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【熊本地震】
YMCA支援活動-全国の想いをつないで熊本へ:VOL.2

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震災発生から1カ月、続く余震、日常生活の回復いまなお遠く-2016.05.12現在 4月14日、16日に発生した地震は、5月に入ってからも1日に20~30回の余震が続き、その回数は1,300回を越えました。避難生活者は10,700人と減少する一方、77,000棟を超える住宅被害が報告されています(5月12日現在)。
熊本YMCAが指定管理者として運営する「益城総合運動公園・体育館」及び「御船町スポーツセンター」は避難所として、「阿蘇YMCA」はボランティアセンターとして役割を果たす中、全国のYMCAからはスタッフ、リーダーが支援に駆け付けています。

阿蘇倒壊家屋での作業、心の痛みへ寄り添う 4月26日から開所された阿蘇YMCAの阿蘇市災害ボランティアセンターには、5月8日までに、日本全国・海外からYMCAや協力団体のボランティア380名の方々が活動に駆けつけました。近隣地域を中心に、倒壊した家屋の片付け、お年寄りや体の不自由な方々の室内清掃、いちご農園の収穫やビニールハウスの整備、農業用水路の整備など40件のニーズに対応しました。
九州地区学生YMCAは、急きょボランティア活動実施を決め、九州内4大学より10名のメンバーが阿蘇YMCAに参集しました。センター立ち上げ準備から関わる熊本大学YMCA花陵会生の一人は、家屋の解体や片付けに関わる中で、慣れ親しんだ家を失った人たちの深い悲しみに触れ、見えない心の痛みに寄り添う難しさを感じたと語りました。
阿蘇YMCAは今後、地域のニーズに合わせてボランティア受け入れを行い支援活動を続けていく予定です。

長引く益城の避難所生活、光る子どもたちの存在 被害が甚大だった益城町では、益城町総合運動公園・体育館に1,500人以上が避難しています。厳しい避難所生活をできるだけ快適にと、避難所運営を行っているYMCAでは、避難をしている子どもたちに呼びかけて自主的なグループ活動を始めました。「わくわくワーク隊」と名付け、避難所の清掃、ごみの回収、新聞の配布、除菌作業、ボランティアカフェの手伝いなどを買って出ています。周囲の大人にも好評で、微笑ましさや感謝の気持ちと共に、頑張ろうとする子どもたちの思いが伝わって励まされているようです。
5月5日は子どもの日。これに合わせて、石巻市から益城町を勇気づけようと鯉のぼりが届きました。YMCAユースリーダーと「わくわくワーク隊」は、届けられた気持ちを大事にしたいと鯉のぼりにメッセージを載せようようと企画しました。避難されている方々からメッセージを集め、「がまだせ(熊本の方言:”頑張ろう” の意)」「未来へ」などの願いを込めて鯉のぼりを飾りました。お披露目のために館内をパレードした後、掲揚台に掲げられ、石巻から届いた鯉のぼりはここ益城町総合公園で願いや希望を乗せて、青空の下、力強く元気に泳ぎました。

リズム良い毎日で健康維持を-御船町スポーツセンター避難所 震災直後には250名の方が避難されていた御船町スポーツセンターでは、現在も130名の方が避難生活を続けられています。ここでの一日は朝のラジオ体操で始まります。慣れない場所で長期化している避難生活、特に高齢の方にとっての心身へのストレスは大きく、また運動不足に陥りがちです。そこで朝と午後の1日2回、熊本YMCAスタッフのリードによる運動の時間を作り、生活にリズムをつけることを大切にしています。毎日の体操はエコノミークラス症候群の予防にもなっています。子どもたちは食事や物資を運ぶなど役割を担い、元気よく活躍しています。5月5日の子どもの日にはこいのぼりを飾ったり、また母の日のイベントや4月生まれの方のお誕生会を行うなど、つかのまでもリラックスし、明るい気持ちになっていただけるよう知恵を出し合い、工夫をしています。

「もう少しだけ時間をください。もうすぐ笑顔で会えるから」 地震発生以来1ヶ月間、熊本YMCAでは県内14箇所の各拠点が地震の被害を受け、約半数の職員が自らも被災しつつ、緊急支援活動にあたっており、通常活動は停止を余儀なくされていました。震災発生から2週間、4月29日、熊本YMCAは『もう少しだけ時間をください。もうすぐみんなと笑顔であえるから。』というメッセージを大きく地元紙に掲載し、メンバーの子どもたちと保護者、専門学校学生・留学生、会員の皆様との再会を約束しました。このメッセージは、SNSを通して広く日本中に発信され、感動を呼びました。その後、多くの関係者の懸命な努力により、5月10日よりすべてのプログラム、クラスを再開しました。地震の影響で、サッカーグランドや施設の一部が使えないなど課題もありますが、スタッフ、リーダー、メンバー一同、智恵を集めて大きな一歩を踏み出しています。毎年5月に実施する西日本地区リーダー研修会に、今年は全国からもボランティアリーダーが参加、ワークキャンプを行いました。また各地のYMCA、ワイズメンズクラブも互いに連携しつつ、必要な物資の支援・募金活動を活発に継続しています。

支援企業からの暖かい心遣い パシフィック航空会社からは、ヒツジの人形を50体送っていただき、更にコストコ川崎本部で提供していただいた玩具を発送センターに持ち込み、その場で熊本あてに発送していただきました。子どもたちの心が少しでも癒されることを祈りながら。チャリティーランや障がい児プログラムにも大きなご支援をいただいているジョンソンコントロールズ株式会社からはヘルメット100個の依頼に対して、「社員からの募金と会社寄付のマッチング募金で寄贈します」とご快諾をいただきました。

日本・アジア・世界が連帯 一斉YMCA募金アクション 災害の影響を受けている子どもとユースを覚えて「忘れない」というメッセージと共に、地震発生から1ヵ月、5月14日(土)、15日(日)を中心に全国のYMCAによる街頭募金が延べ70か所以上で行われ、幼児からシニアまで890人がこの活動に参加し、道行く人からは多くのご協力をいただきました。この募金は日本だけではなく、世界につながるアクションとして身近なところで災害の影響を受けている子どもやユースを覚え、世界で取り組もうと日本のYMCAから世界のYMCAに呼びかけました。世界には災害に遭うことがすぐに貧困に直結する状況の子どももいます。災害下にあっても未来の希望が変わらず輝くように、ひとりひとりが大切にされるように祈り願い、世界のYMCAが連帯しています。

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海外からもボランティアが駆け付けた

届いた「鯉のぼり」にメッセージを込めて(益城町)

熊本からのメッセージが想いをつなぐ

ラジオ体操で生活にリズムを(御船町)

世界のYMCAが連帯して行う募金活動



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