お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【熊本地震】
YMCA支援活動-全国の想いをつないで熊本へ:VOL.1

被害状況と活動概要 -2016.4.25現在 4月14日から熊本県で発生している、マグニチュード7.3を含む連続地震は、4月22日までに800回を越えました。避難生活のさなかに亡くなった12人を含めて死者は60人、避難生活者は92,000人、住宅被害は1万棟にも上ります(4月25日現在)。現地に14拠点を有する熊本YMCAは、地震発生直後から、自ら被災しながらも支援活動を開始しました。中でも、指定管理者として運営する「益城総合運動公園・体育館」及び「御船町スポーツセンター」は、避難所として1400人の人びとを受け入れています。全国YMCAは、専門スキルを持つスタッフを現地に派遣し、熊本YMCAや自治体と協働し、避難所運営、物資の支援、高齢者ケアや子どものためのプログラムなどを行っています。YMCAは今後の中長期的支援を見据え、被災された方々に寄り添いながら、共に地域の復興を目指してまいります。

全国からボランティアスタッフ派遣 地震発生の翌日、日本YMCA同盟よりスタッフを2名派遣、同時に近隣YMCA(福岡、北九州、広島、富山)よりスタッフが緊急訪問し必要な物資を届けました。その後、熊本YMCAが担っている避難所運営の応援、長く続くと予想される継続支援のための先遣隊として、阪神淡路大震災や東日本大震災での支援活動経験者(横浜YMCAより2名、東京YMCAより1名)を派遣しました。余震が続き危険と隣り合わせ、避難所生活も長期化と厳しい状況のなか、災害支援におけるYMCAの過去の経験と知見を活かし、熊本YMCAと被災された方々に寄り添うことを第一に緊急支援活動を展開しています。全国協力としてのスタッフ派遣は当面、5月2日(月)まで51名が予定されています。

避難所での高齢者ケアプログラム YMCAは、地震発生直後から、大きなストレスを抱えている高齢者に配慮した環境作り、寄り添う活動を始めました。長引く避難所生活での心身の疲労を癒し、病気を防ぐために、全国のYMCAは協力して専門スタッフを現地に派遣し、高齢者のケアやリフレッシュプログラムを行っています。レクリエーションの手法を用いて、楽しみながら軽度の運動や、相互マッサージなどを実施。その写真を印刷して掲示したところ、高齢者の皆さんに大変喜ばれました。ラジオ体操も開始し、好評をいただいています。

避難所でのチャイルドケア 熊本の被災地では、学校再開がゴールデンウィーク後の5月10日になる見通しです。避難生活が長期化する中、余震の恐怖と心理不安やストレスを抱える子どもたちにとって遊びの機会や学習支援に高いニーズがあります。YMCAは、全国YMCAチャイルドケア担当者会の協力を得て、各YMCA幼稚園・保育園・チャイルドケア事業での日常的な活動経験を生かし、避難所での子ども達のケア活動を開始しています。子どものケアは家族のケアでもあります。一例は、熊本YMCAが指定管理で避難所運営を行っている益城町総合体育館での子どもの遊びや保育活動の場の提供です。(この子どもの遊びプログラムは、World Vision Japanとの協働によるものです)

避難所にてカフェ誕生 4月20日、益城町総合体育館の一角にボランティア・カフェが誕生しました。避難所で精神的疲労が重なる生活が続いている方々に、ほんの少しでも気持ちが和む時と空間があればと、横浜YMCAが中心になって美味しいコーヒーを提供するカフェを開店しようと計画されました。開店となるまでのメニューボードの作成やお店らしい空間づくりには、現地の高校生、小・中学生も一緒になってアイデアを出し合い開店準備をしました。お店の名前はスターボックスという愛称に決定。開店時には、薫り高いコーヒーに誘われて50名程も並ばれました。避難後、はじめてのドリップコーヒーに「ほっとしました」「おいしい!」と笑顔が見られました。カフェではコーヒーをサービスする役割に小中学生の小さなボランティアも生まれました。そんな風にしてボランティアとしてデビューしてくれたみんなは、最近では自分達を「カフェ隊」「除菌隊」と呼ぶなど、どんどん自ら若々しい感性で活躍しています。支え合う力は、大人子どもを問わず、また支援する側される側を越えて、お互いさまの言葉と共に明日をつなぐ活力となっています。

阿蘇YMCA現状とボランティアセンター開設に向けて 阿蘇地域では、阿蘇YMCA(キャンプ場)および4つのYMCA保育園(尾ヶ石、赤水、永草、黒川)が被災しました。各保育園では、簡易トイレの設置(尾ヶ石、永草)や、各地から届く支援物資(飲料水・オムツ・ミルク・離乳食・お菓子等)受入れ場所として活用されており、可能な職員・保育士が阿蘇YMCAでの復旧作業にあたっています。阿蘇YMCAでは地震発生の翌週より、インフラ回復を待つ地域住民のためにお風呂や洗濯機の利用を提供しています(ゆったりお風呂プロジェクト他)。各地より被災地での経験があるスタッフやボランティアコーディネーターらが現地視察に訪れ、情報収集するとともに、ボランティアセンター開設のための準備を進めています(4月26日予定)熊本大学YMCA花陵会(熊本市内・学生寮)の学生たちもいち早くボランティア活動に加わり、敷地内のガレキ撤去や清掃、物資整理・運搬などにYMCAの仲間として、復旧作業に協力しています。

企業とYMCAが連携して速やかな物資配送 14日の最初の揺れの直後から刻々と変化する現地のニーズをできるだけつかみ、それに合わせてコールマン社よりフラッシュライトやLEDランタン等の照明器具、ガスバーナータイプ調理器具、寝袋などを、コストコからプラスチックバケツ、テーブル、椅子、ブルーシート、食料品、食器、各種事務用品、作業用皮手袋等を現地に配送して戴きました。また10のYMCA(仙台、東京、埼玉、横浜、奈良、広島、神戸、名古屋、とちぎ、大阪)からはアレルギー対応食品、使い捨て哺乳瓶などの赤ちゃん用品、遊具・お絵かき用品など多くのチャイルドケア用品の提供を受け、北九州YMCAが集積・運搬をするという、企業とYMCAの連携で難局を乗り切ろうとしています。

全国での街頭募金と海外からのメッセージ 地震発生後の翌週から週末の土日を中心に全国各地のYMCAで、街頭募金*やWEBによる募金の呼びかけが行われ支援の輪が広がっています。また海外では、 熊本YMCAが支援するタイの北部山岳民族の子どもたちが募金活動をはじめました。タイ・チェンマイからも街頭募金の様子が届き力づけられています。世界(スイス)やアジア・太平洋地域(香港)のYMCA同盟をはじめ中国や韓国など世界各地のYMCAからは励ましと支援のメッセージをいただいています。4月16日に大地震に見舞われたエクアドルのYMCAが加盟するラテンアメリカ・カリビアンYMCA同盟からも「共に祈り困難を乗り越えましょう」とのメッセージが届きました。全国のワイズメンズクラブの皆様にも多大なご支援を頂いています。国内外のYMCA・ワイズメンズクラブが連帯し祈りを合わせています。

*今後の街頭募金については各YMCAのホームページやFacebookにてご確認ください。

各専門分野の団体との協働で避難所運営にあたる

久しぶりの温かいコーヒーにみなさんの顔もほころんで

阿蘇YMCA復旧作業にあたる学生YMCAボランティア

園児から専門学校生まで多くのボランティアが参加した該当募金(広島YMCA)

全国のYMCAから届いた支援物資、箱には「ぼくと同じアレルギーの子どもも食べ物が口にとどいていますように。おうえんしています」のメッセージ



お問い合わせ先
名称 公益財団法人 日本YMCA同盟
所在地 〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町2番11号[地図]
電話番号 03-5367-6640(代表)
FAX番号 03-5367-6641
メール お問い合わせフォームをご利用ください。