YMCA地球市民育成プロジェクト認証式のご報告
2013年3月24日(日)、在日本韓国YMCA(東京・水道橋)にてYMCA地球市民育成プロジェクト認証式を行いました。
この認証式は、一年間を通して行われたYMCA地球市民育成プロジェクトの締めくくりとなるものです。認証に先立ち、研修生による各地域、各大学でのアクションプランの報告が行われ、それぞれの問題意識をもとに取り組んだことが発表されました。
取り組んだテーマには
「地球にやさしい地球市民-リサイクルよりも、まずモノ・資源を大切にすることから-」
「留学生にも住みやすいコミュニティーづくり」
「エシカル(倫理的な)トレードを、もっと身近にするために-2.14 W Happy Valentine Party!!」
「中学生と共に分かちあう、ミニ地球市民セミナー ‐一人ひとりの感性から広がる地域貢献の可能性」
「”援助”の新しい形を探して-フェア、対等な援助は可能か?」
「東日本大震災の風化について考える-仙台でのボランティア活動から学んだこと-」
などがありました。
今年度のプロジェクトは認証式を持って一区切りとなりますが、一人ひとりがまた新たな気持ちで、これからの自分の姿、「地球市民」として目指していきたい世界を思い描く、豊かな時間を過ごすことができました。認証式で発表されたメッセージを一部、ご紹介します。
●2012年度研修生代表メッセージ
中川なつみ氏(関西学院大学)
私が考える地球市民とは、「情報を鵜呑みにせず、自分の目で物事を確かめ、考え、自分の言葉で想いを伝えることができる人」です。宿泊型研修で出会った台湾の友達は、英語が苦手で、思うように気持ちが伝えられず、諦めかけていた私に、「英語を上手く話せなくても、一生懸命話してみて。全部は分からなくても、想いは伝わるから」と声をかけてくれました。その経験から私は、伝える努力をする、その大切さを学びました。真のグローバル人材とは、英語力だけではなく、「他者を理解しようと努力する人」、そして「想いを伝えることを、すぐにあきらめない人」だと強く感じました。
●支援者からのメッセージ
宗雪雅幸氏(YMCAユースファンド代表幹事)
シャープで繊細な感性を持つ若者が、この様なプロジェクトを通じて他者と出会い、「勇気」と「自信」を備えてゆくこと。多様な経験を通して、少しづつグローバルシティズンに近づくのではないだろうか。期待しています。
北城恪太郎氏(YMCAユースファンド副代表幹事)
考え方が全く同じでなくても、地球で一緒に住む市民として、一人ひとりの能力や才能、賜物を活かしながら社会に仕えてほしい。応援しています。
中川善博(日本YMCA同盟 会長)
「Change Lives; Change Community (コミュニティーを変革するため、まず、自分の生き方を変えよう) 」、皆さん一人ひとりのこれからの未来に、この言葉を贈ります。
●協力者・リソースパーソンからのメッセージ
中村絵乃氏(特定非営利活動法人 開発教育協会/DEAR事務局長)
どんな時でも、弱くされている人、声をあげられていない人、この場所に参加できない人はいないか考え、声なき声に気づくことを大切にしていきたい。
澤村雅史氏(広島女学院大学チャプレン)
当たり前だ、常識だ、と思われていることの裏側には、その枠に入ることのできない人、差別される人がいるかもしれないということ。聖書の一節にある、「GO and DO (行って、あなたも同じようにしなさい)」の言葉を忘れずに、それぞれの場で変化を起こしてゆきましょう。
※本プロジェクトは、YMCAユースファンド、YMCAリソースパーソン、ワイズメンズクラブ国際協会東西日本区をはじめとする、皆さまからのご協力を得て支えられています。
※2013年度YMCA地球市民育成プロジェクトの募集に関するお知らせは、2013年4月中旬ごろを予定しています。
■YMCA地球市民育成プロジェクトとは・・?
専門知識・領域を問わず、「英語のスキルを伸ばしたい」、「国際協力を仕事にしたい」、「世界について学びたい」など、「地球市民」をキーワードに集まった、それぞれの目標や志をもつユースを研修生として迎え、レポート、宿泊型研修、アクションプランの立案と実践を通じて、平和をつくりだす「地球市民」の概念、態度、行動力を学ぶ、年間のトレーニングです。
お問い合わせ先 | |
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電話番号 | 03-5367-6640(代表) |
FAX番号 | 03-5367-6641 |
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