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2025年10月07日

パレスチナ・ガザ侵攻2年「停戦を、食料を、今すぐに」

パレスチナ自治区ガザでの戦闘開始から2年。
65,000人以上の命が奪われ、飢饉も発生している惨状を、私たちはどう受け止めたらいいのかーー。
日本国際ボランティアセンター(JVC)をはじめYMCAやYWCAなど、パレスチナ支援に携わってきた日本のNGO12団体が10月4日、報告会とキャンドルアクションを行いました。


キャンドルで描かれたのは「Let GAZA Live(ガザを生きさせろ)」
東京タワーのふもとにある増上寺には約250人が集合し、パレスチナからのメッセージを聴き、共に祈りました。

同日に行われた報告会では、各団体から現地での支援活動の近況が紹介されました。

協力団体として報告会に参加した「国境なき医師団」のスタッフからは、「これまで各国で医療支援をしてきたけれども、ガザで初めて、“WCNSF”(生き残った家族がいない、負傷した子ども=Wounded Child no Surviving Family)」という単語を知った。とにかく悲惨極まりない子どもをたくさん診た」。300人規模の診療所に1000人もの負傷者が押し寄せ、200人くらいは断らざるを得なかったこと。電源がなくスマホの光で手術したこと。医療施設も容赦なく攻撃を受け、「3週間の滞在で自身の心身もダメージを受けた」とその惨状が語られました。

報告後に12のNGOは共同声明「停戦を、食料を、今すぐに」を発表。
文中には「飢餓とは、自らの脂肪を消費した後、ゆっくりと筋肉や臓器を消費し、皮膚がもろくなり、失明し、感染症を患う、ゆっくりと苦しむプロセスです」など、その恐ろしさと非人道性を明記し、「飢饉を人為的に発生させていること、強制的な移住、民間施設の破壊、民間人への攻撃は、戦争犯罪です」と訴えています。
 ➡声明文PDFはこちら

聖アンデレ教会で行われた報告会

共同声明を発表する12のNGO

世界のYMCAは

各国で募金。ガザYMCAを支援

2023年12月に爆撃によって破壊されてしまったガザYMCAですが、世界YMCAは今年8月、ようやく現地とオンラインミーティングを開催。それを受けて緊急募金を行い、9月にはトラック15台分の緊急食料支援を実施しました。

▽世界YMCA同盟のサイトはこちら(英文) https://www.ymca.int/ymca-gaza-appeal-food-relief-reaches-hundreds-of-families-support-still-needed/

ガザYMCAは、かつてはスポーツや芸術など多彩な活動を行っていましたが、会館を喪失してからは近隣のキリスト教会を拠点として、イスラム教徒を含む地域住民への食料支援などを続けています。
オンラインミーティングでガザYMCA理事のエリアスさんは「ほぼ毎日空爆があり、負傷者で溢れている。病院に行っても薬もない。医師でさえ殺されている。食糧もない。飢餓が起きている」と、筆舌に尽くしがたい町の様子を訴えました。

日本のYMCAは引き続き、世界の仲間とともに、募金によってパレスチナのYMCAを支援していきます。

募金の詳細はこちらから➡募金の詳細はこちらから
ご理解ご協力をお願いします。