【能登半島地震】被災地の小中学生がサマーキャンプ
能登半島地震から一年半、豪雨からまもなく一年を迎えます。被災地では道路などインフラは復旧しつつあるものの、まだ仮設住宅での生活を余儀なくされている方も多く、依然として落ち着かない状況が続いています。
そんな中でYMCAは、子どもたちのリフレッシュを目的に8月18日~20日、国立立山青少年自然の家で「能登立山フレンドシップキャンプ」を開催。輪島市の小中学生20人と、滋賀と富山YMCAの子どもたち11人、ボランティアリーダー、スタッフ計43人が炎天下にも負けずにキャンプを楽しみました。

ビンゴカードを手に草木や虫、石、鳥の声などを探しながらハイキング

満天の星空の下でキャンプファイア。大声で歌ったり、ゲームしたりと大興奮
初日のハイキングでは、ビンゴカードを手に森の植物や生き物を探索。夜は満天の星空を見上げながらのキャンプファイアを囲み、ゲームや歌を通して子どもたち同士の距離は一層近くなりました。2日目は軽登山に挑戦。急斜面もありましたが、グループの仲間と地図を確認しながら、富山平野が一望できる峠まで全員無事に登頂。達成感に満ちた子どもたちの表情がとても印象的でした。帰りのバスでは、キャンプ中に歌った「あしたは晴れる」などたくさんのキャンプソングを歌い、再会を誓い合いながらそれぞれの地へと帰っていきました。


参加者保護者の声
地震後に避難所で暮らしていた時、YMCAの人たちが手伝いに来てくれました。以来、我が家の子どもたちはYMCAのキャンプやクッキングなどに、欠かさず参加しています。
町野町の小中学校は、昨年の豪雨で浸水してしまい、しばらく隣町の学校に通っていました。1月には元の学校に戻りましたが、転出した家庭も多く生徒は半分に減りました。野球場などがあったスポーツセンターは仮設住宅になり、遊び場も限られて寂しいです。地震と豪雨で町も生活も全く変わってしまいましたが、子どもたちには新しい出会いを大切にして成長してほしいと思っています。


このキャンプは、皆さまからいただきました募金によって開催いたしました。多くの方のご支援ご協力に心より感謝申し上げます。YMCAは今後もスキーキャンプなどをとおし、被災地の子どもたちの成長を応援していく計画です。