ウクライナ避難者へ、心のケア講座と絵画ワークショップ
“Ukraine Café HIMAWARI”
日本YMCA同盟は7月以来、東京都との協働プロジェクトにより、ウクライナの避難者宅を訪問してニーズの聞き取り調査を続けていますが、避難生活が長期化する中、不安や不眠、パニック症状など心身に不調をきたす方が増えてきました。多くの方が「罪悪感(ギルティ・シンドローム)」を抱えるなど、苦しい日々が続いています。
そんな状況をうけて“Ukraine Café HIMAWARI” ⇒では9月25日、「リフレッシュして秋を迎えよう」をテーマに、心のケアについての講座と子ども向けの絵画ワークショップを開催しました。
講師を務めたのは、自身も避難者で心理カウンセラーのナタリア・ネステレンコさん。「日々のニュースに一喜一憂していると疲れてしまう」と、ストレスやトラウマへの対処法を1時間半にわたって紹介。「時にはこれまでの人生を振り返り、苦境を乗り越えた経験や嬉しかった経験を書き出すなどして、自分の生きる力を思い出して。回復力を信じて」と避難者を励ましました。
講義後、今もオンラインで本国の小学校の授業をしている先生から「子どもたちをどうやって励ましたらいいか分からない」と質問。ナタリアさんは「将来のことなど、大きなことを考えると不安になるので、たとえば茶わん洗いを手伝う。それを積極的にほめるなど、日々の小さな達成感を大切にすること」を勧めていました。
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大人が講座を受講している間、子どもたちは「ダイナミック・ペインティング」のワークショップに参加。部屋いっぱいの大きなキャンバスに、思い思いの絵を描きました。素手で絵具をつかんで塗ったり、足跡をつけてみたり。全身で自由に描くペインティングに、子どもたちは大はしゃぎ。
指導くださったのは、ニューヨークで活躍のアーティスト、中山誠弥さん→。協賛企業であるサンフロンティア不動産株式会社の招致・企画によって開催となりました。中学校の先生の経験もある中山さん。「子どもたちに一瞬でも心が解放される時間を過ごしてほしい」と楽しいワークショップを提供くださいました。
今回も多数の企業、個人みなさまのご協力によって開催することができました。感謝してご報告します。
【協賛】
●サンフロンティア不動産株式会社
会場提供、アーティストの招致、社員ボランティアによる当日運営など、多岐にわたって協力いただきました。
【物品協賛】
ワークショップの画材や布、トートバッグは下記企業よりいただきました。
●ターナー色彩株式会社
●帝人フロンティア株式会社
●株式会社川島織物セルコン
●マナトレーディング株式会社
【特別講師】
●Masaya Nakayama(中山誠弥)→
1983年、大阪出身。大阪芸術大学美術学科卒。大阪の公立中学校で教員として教育現場を学んだ後、2012年渡米。現在はニューヨーク、ブルックリンを拠点に現代アーティストとして活動。国内外のギャラリーや美術館、そしてアートフェアで作品を発表している。最近ではクラフトビールのパイオニアとしても有名なブルックリンブリュワリーとのニューヨークと東京を繋ぐ大規模なコラボレーションでも話題となった。日本の小学生達とオンラインで平和について会話し学びながら大作を一緒に作るプロジェクトは日本の全国紙にも取り上げられた。 “子どもたちの為に”をベーステーマに掲げたアーティストコレクティブ“コペルズ”のメンバーでもある。
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