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【報告】第7回 日中韓YMCA平和フォーラム

民主主義について学び、東北アジアの平和構築のために、ユースが動きだす
第7回日中韓YMCA平和フォーラムが2017年12月16日から20日まで韓国・光州にて開催されました。このフォーラムは2004年から始まり7回目を迎えました。日本、中国、韓国のYMCA間で2年ごとに開催され、「過去の歴史に思いを馳せ、東北アジアの平和構築」のために議論を重ねてきました。今回は、「ユース実行委員会」を組織し、ユースによって事前準備とフォーラムの企画実施を行いました。

3カ国から総勢150名が集まりました。日本からは47名(ユース19名、シニア28名)が参加

日本・韓国・中国のユースの代表が共に平和の鐘を鳴らしました

開催地の韓国・光州は、1980年5月18日から27日早朝までの10日間、光州市民が当時の軍事独裁政権に反対の声を挙げ、戒厳軍の鎮圧に立ち向かった歴史的な都市です。よりよい社会を目指していた多くの青年たちが犠牲になりましたが、「5.18光州民主化運動」として後に韓国市民が民主主義を獲得するきっかけとなりました。

民主化運動で犠牲になった人々が埋葬されている墓地を参拝

日本のユース代表も祈りを捧げました

過去の歴史から学ぶ一方、3カ国のユースは現代社会でのそれぞれの非平和な状況について共有し、公正で平和な社会を築くためのユースの役割を考えました。そこでは、平和な社会とは「ユースが自らの意見を自由に表現することができ、政治的な影響力を積極的に発揮し、お互いを公正に扱い、マイノリティーに対して開かれている社会の状態」であるという共通認識を持つことができました。また、次回のフォーラムでは、ユース自身を取り巻く状況をシニア参加者に伝えるだけではなく、シニア参加者が語る「ストーリー」(経験や知識)にも耳を傾け、相互理解を図ることを確認しました。

Interfaith Cooperation Forum代表のMax Ediger氏によるセッションは「Discussion=議論」ではなく「Dialogue=対話」の重要性について気づかせてくれました。

2年後に日本で行われるフォーラムも、「過去の歴史に思いを馳せ、東北アジアの平和構築を実現する」という課題を受け継ぎます。そして、「東北アジア平和のためのYMCAユース平和委員会」を日中韓YMCAのユースが設立し、1)歴史認識、2)社会の不正義に対するユースの関心・無関心、という二つのトピックで行うこととしました。
私たちユースは、このテーマで実施される平和フォーラムが、東北アジア地域の平和に寄与するものと信じ、今後も取り組みます。

日本YMCA同盟インターン
高 彰希



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