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代表からのメッセージ

「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ
 一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」
(コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章26節)


 世界では今、かつてない勢いで分断と格差が拡がっています。地球温暖化が進み、未来が奪われているという危機感をもつ若者もみられます。メンタルヘルスの問題も深刻です。終息の兆しが見えないウクライナへの侵攻。パレスチナ・ガザ地区の深刻な人道危機。課題が山積する世界でYMCAは、「世界YMCA Vision2030⇒」を採択し、世界120の国と地域で取り組みを進めています。

 この「世界YMCA Vision 2030」は、YMCAの理念と使命を現代における行動計画としてあらわしたもので、SDGsとも連動し、実行力をもって世界の変革を目指すものです。とはいえ各国・各地域の背景は多様ですから、一律の行動計画ではありません。各地のYMCAがそれぞれの地域の課題に向き合い、それをグローバルな視点でとらえ、世界の仲間と連帯して解決を目指すことで世界を変えていくという、ボトムアップの計画です。
 地域社会の課題は、世界の課題と密接につながっています。世界のYMCAに連なる6500万人が、それぞれの地で一歩踏み出せば、世界を変える力になります。私たち日本のYMCAも、世界の仲間とともにこの「Vision2030」を推進しています。

 日本YMCA同盟の2025年度基本聖句は、「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです」としました。課題の多い社会の中で、他者の痛みを分かち合いながら、善意や前向きな気持ちによって繋がる「ポジティブネット」を広げ、平和で豊かな社会を創出できるよう、引き続き事業を推進してまいります。
 どうぞよろしくお願いいたします。

日本YMCA同盟会長
山本 俊正(やまもと としまさ)


日本YMCA同盟総主事
田口 努(たぐち つとむ)