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2025年11月11日

ウクライナYMCA総会に日本も出席
ヨーロッパ諸国と連帯し、復興を願う

10月25~26日、ウクライナ西部の都市テルノピルにて、ウクライナYMCAの年次総会が行われました。ウクライナYMCAは首都キーウに全国事務局と、33の都市に活動拠点がありますが、ロシアの占領下にあるため活動を休止せざるを得ない地域もあり、今回は17拠点の出席となりました。
日本は長年にわたる東京YMCAとのパートナーシップや、軍事侵攻以降のウクライナ避難民の渡航や生活支援の関わりから出席の呼びかけがあり、日本YMCA同盟スタッフが現地へ赴きました。ヨーロッパYMCA同盟ほか、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、デンマークからも出席があり、グローバルなYMCAファミリーによる国際的連帯が強く示される機会となりました。

中央が次期総主事のビクトリア氏。右から2人目が次期会長のアナ氏

テルノピルでのウクライナYMCA総会(集合写真) 女性と若い力が結集

ウクライナYMCAの年次報告では、戦時下での多岐に渡る人道支援およびウクライナ国内の避難民対応に関するプロジェクトが報告されたほか、ウクライナにおけるYMCAブランドの向上に関するタスク報告、新役員の選出、オデーサYMCAの正式な加盟承認などが行われました。新たにビクトリア・トロフィモア氏が全国事務局の総主事に、アナ・チェヴェルダコワ氏が会長に選出され、若い力による戦後の発展に向けて、希望の道筋がわかち合われました。

リビウYMCAのユースたちと「平和」について意見交換 日本に関心が高い

街の中心部に軍人慰霊墓地 増え続ける真新しい墓石 戦争と日常が隣り合わせ

総会後は、会場となったテルノピルYMCAが実施している国内避難民の生活支援や、若者のメンタルヘルスケア、ヨーロッパYMCAと協働しての青少年向けデジタル教育プロジェクトを視察し、続いて同じく西部にあるリヴィウYMCAが行うユース・リーダーシップトレーニング、退役軍人のためのアートを用いたリハビリテーション、地元小中学校などを訪問しました。

総会期間中も空襲警報やサイレンが鳴り響きシェルターに避難したり、軍事侵攻の犠牲者のために毎朝の黙とうが呼びかけられるなどまさに戦時下の総会でしたが、若い力、そして女性の活躍が目覚ましく、日本には戦後復興や平和構築に関する学びと青少年交流、継続したウクライナ避難民支援など、期待が寄せられています。