第17回世界YMCA大会
85カ国から1134人が香港に集結！

「いま、地球市民として生きるために」　をテーマに、7月19日-25日、香港・ウーカイシャ研修センターにて世界85カ国から1134人が結集して行われました（ユース大会は17日-19日）。前大会（2006年・南アフリカ共和国）からの4年間の世界YMCA運動の報告、基調講演、世界各国のYMCAが準備した約70のワークショップ、グローバル・ビレッジ、役員選挙などが熱気に満ちて行われました。
日本からは49名が参加し、うち16名がユースで、素晴らしい活躍が目立ちました。派遣支援をくださったワイズメンズクラブ国際協会東西日本区、YMCAユースファンドに心より感謝申し上げます。

簡易報告はこちら 4年に一回の世界大会は、パリ基準に則った理念を共有し、世界ＹＭＣＡ同盟に加盟する全世界のYMCA代表者が集まる国際会議ですが、特に今回は、世界各国から約400名(内日本からは16名）のユースが参加し、積極的に会議に参画したことが印象的でした。世界の平和を実現するために歴史的な出来事としては、今大会でパレスチナ人による東エルサレムYMCAがアメリカYMCAの支持で加盟承認され、代表者のお一人が世界YMCA同盟常任委員にも選出されたことです。また、アフリカ各国からの参加者の増加と彼らの若い圧倒的なパワーと優れたリーダーシップなど、一つの世界、一つのYMCAを実感できる、感動的な大会でした。
文化も、国も、民族も、宗派も、世代も、更に紛争の関係にある国も、異なる人々が、同じ願いと思いを一つにして、地球と地域の課題への解決に連帯しあうＹＭＣＡは、危機的な今日の世界にあって、まさに希望となる組織だと確信します。違いを超えて問題を共有し、その解決のために知恵を出し、地域において解決策を実現する地球市民となるユースを全世界で育てていくこと、この壮大なビジョンに向けて、日本のYMCAも一丸となりこの目標と方法を共有していきたいと願います。

日本YMCA同盟　総主事　　島田茂